2010年3月17日水曜日

僕らの電子書籍のアイデア『Layered Reading(レイヤードリーディング)』が賞を頂きました。

※このエントリはコンペ受賞の際のレポートとなっております。
Layered Readingの情報のまとめ、及びコンタクトをご希望される場合はLayeredReading.comをご覧下さい。
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去る2010年3月10日、今後ますます発展を続けるモバイルプラットフォームでのアプリケーションやサービスの新しいアイデアを競う、三井ベンチャーズとティーガイア主催のビジネスプランコンテスト「i*deal Competition」の最終選考会が開催されました。

このコンテストで私たちハチヨンdialogメンバーはチーム名Project LRとして「新たな読書体験とビジネスを創出する、電子書籍のアイデア(Layered Reading)」というアイデアを打ち出し、このコンテストの最終選考会を勝ち抜き、最優秀賞とティーガイア賞(特別賞)をダブル受賞しました!

この記念すべき日をレポートさせていただきたいと思います。




このコンテストは昨年の11月から募集が開始されました。書類選考を勝ち抜いた5組が、この最終選考会でプレゼンテーションを行いました。

最終選考では色の組み合わせにより大量のデータを印刷でき、ARとも融合させたカラーコードのアイデアや、ネット上の行動と現実社会での行動を、位置情報を活用しながら連携させ、新たなサービスを提供できるというアイデアなど、革新的なアイデアのプレゼンテーションが行われ、非常に興味深い内容のものばかりでした。

Project LRは最後のプレゼンテーションとなりました。今回、会場からの参戦となった@Okappiには、壇上で準備をしているメンバーたちは緊張しつつも、この発表を楽しみに待っていたかのように生き生きとしているように見えました。前日の雪の中でも@tadateruの家で徹夜で最終調整をしていたので疲れていたと思いますが、ランナーズハイのときのような彼らの心地よさが伝わってきました。

まもなく、司会の方からの紹介を受け、@andvertが最初にプレゼンテーションを始めました。ここでこのアイデアをご説明したいと思います。



このアイデアは、電子書籍に原文コンテンツの上に、アプリケーションやほかのコンテンツを重ねて表示できるようにし、ユーザーの『読書体験』の満足度 を高めつつ新しいビジネスチャンスを創出することを目的としています。

具体的には、書面の上層レイヤーで、本文を読みながら注釈や解説を表示したり、友人・知人と のコミュニケーションを可能にするものです。

またこの「レイヤー」は出版社から見れば、アドオンパッケージとして販売出来る新たなビジネスチャンスとなります。これらにより、我々は『紙の書籍』では 決して得ることのできない、次世代の通信環境・デジタルメディアの特性を活かした新しい『読書体験』の実現を可能にするものです。




すでにこの次のステップへと展開を進めているため、あまり多くのことをここで書くことはできませんが、将来的に何らかの形で情報を発信していきたいと思います。手前味噌ながら、このアイデアは聞いているだけでわくわくしてきます。

(実はascii.jpに詳しい記事が掲載されていたりしますので、興味がある方はそちらもお読みください
http://ascii.jp/elem/000/000/505/505621/index-2.html

プレゼンテーションは@andvertによるコンセプトの説明、@tadateruによるアプリケーションのデモ、そして@ruwonによるビジネスモデルの説明と今後の展望という流れで進められました。

@Okappiは審査員席の真隣に座っていたので、彼らの反応を常に伺うことができたのですが、デモンストレーションのときなどは審査員の方々の反応もかなりいいものだったように思います。


そして、キーノートセッションの後、結果発表の時間がきました。まず最初に特別賞である「ティーガイア賞」、その後に最優秀賞の発表になりました。我々Project LRは、ティーガイア賞を受賞したあと、最優秀賞の発表でも名前を呼ばれ、なんと両方の賞を頂くことに。まさかダブル受賞という結果になるとは思っていませんでした。本当に嬉しいです。



このアイデアはもともとメンバーが大学在学中から電子新聞のアイデアを考えていたものを昇華させて形にしていきました。現在@tadateruが米国在住のため、夜にSkypeでミーティングをしたり、土日に作業をしたりと、使える時間をフル活用して今回臨みました。議論を開始した当初からは大きく異なるアイデアへと変化していきましたが、結果的に良いアイデアになったと自負しています。

コンピュータの父として知られるアラン・ケイ(Alan Kay)が発した「The best way to predict the future is to invent it (未来を予測する最善の方法は、未来を発明してしまうことである) 」という有名な言葉があります。私たちはこれに身を持って挑戦し、また、このアイデアを多くの人に知らせることができました。




最後に、このコンテストはまだ第一歩です。これからの道のりはまだまだ続きますので、私たちを暖かく見守っていただければ幸いです。本当にありがとうございました。

メディアリリース一覧

i*deal Competition最終選考会レポート:http://www.ideal-comp.jp/content/report_06.html

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