自炊派電子書籍ユーザーの視点からiPadの素晴らしさをレビューしてみた

どうも。ruwonです。
現在、渡米中のtadくんからついにiPadが届けられたので、日本でiPadを買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば、という気持ちでレビューしたいと思います。
（日本での発売日は延びてしまいましたが･･･）

結論から言うと、「自炊派電子書籍ユーザーは買って間違いなし」です。
ようやっとPDFにした雑誌を外で読むのに適した端末が出たのだと断言できます。
（今まで自分は屋外での雑誌閲覧は工人舎のSCシリーズを使っていました）

ちなみに「自炊派」とは書籍なんかを裁断→スキャンして自分で電子書籍化する人たちのことです。




■とりあえず取り出してみる








デカァァイ！説明不要！
と言わんばかりに見事に何も入っておりません。
この突き放しっぷりはiPod関連製品の特徴ですね。
今回も例に漏れず、最低限の付属品しか入っていませんでした。

あ、でもリンゴのシールが入っていたのには思わぬサプライズを感じました。



ちなみに背面はこんな感じ



既出かもしれないですが、薄さもこんな感じ

薄さよりビックリなのが、思っていたより軽いこと
680グラムなので、工人舎のSCシリーズと大体同じかな、
と思っていたのですが、本当に軽く感じます。
体感的には少年ジャンプ1冊分くらい。



■セッティング



USBのケーブル自体はiPhoneなんかと共有のものなので、
特に手こずることなくセッティングをすることができると思います。

（要：iTunes 9.1へのアップグレード）

ホーム画面はこんな感じ。
見事なまでに、デカイiPodtouchです。



iPhoneやiPodtouchを使っていれば、勝手に復元して
アプリや音楽なんかをインストールしてくれます。便利！




無事、セッティングが終わりました！




■電子書籍リーダーとして活用する
（注：実は、現在米国からiPadを入手しても、日本ではアプリが買えないので、キラーアプリであるGoodReaderを購入することができません。従って、いますぐにiPadを手に入れて使いたい場合は、こういうところや米国の友人などにUS版のiTunesStoreギフトカードを買ってもらう必要があります。）



iPhoneでは、iFunBoxを使ってファイル転送していたのですが、
iPad版のGoodReaderではiTunesからファイル転送します。
フォルダ単位で転送できないから、正直、使いにくい！



とりあえず、この前買った東洋経済を裁断し、スキャンして入れてみました

Preview機能がついて、書籍の表紙が確認できるのは
何気に嬉しい機能だったりします。


表紙です



解像度も大きさも申し分ないです。素敵！

実は、iPadってB5の画面サイズなので、多少心配もしていたのですが、
拡大して頂ければわかるとおり、A4サイズの雑誌がiPadの画面で十分に読めます。


こちらは、「写真」にて漫画を入れてみたところ。

漫画はiPhoneのサイズでも十分に読めていたので、特に不自由はなかったのですが実サイズより大きい画面で読むというのもなかなか乙なものです。
（ちなみに、写真の漫画はヤマザキマリさんの『テルマエ・ロマエ』という
マンガ大賞2010に選ばれた本です。面白いのでオススメ！）


ちなみについに待望のrotationのON/OFFスイッチがつきました！！
これで寝転がっての読書やウェブサーフィンも可能！素晴らしい！！



こちらはフォルダの一覧表示。
なんとなく、本棚に見えなくもないですね。


（余談ですが、実は「フォルダ内の画像の順番がバラバラになる」という致命的な事態が起きており、未だ解決できていません。写真の右上の漫画をスキャンし終わった後に気づいたのですが、書籍によって順番がバラバラになってしまう、と。名前に何かいけない文字を使っていたかな、と思いリネームし直してみてもダメ。スキャンの問題かな？と思いスキャンし直してみてもダメ。
とりあえず次の巻をスキャンしてみたら今度は成功。そんなバカな･･･、と思い、iPhoneで普通に読めていた漫画を入れてみたらこれもどうやら順番が崩れてしまう。フォルダ内のサイズでも、フォルダ名でもなさそうなので、今のところiTuneのアップデートを待つことにしています。うーん残念）


■自炊派電子書籍ユーザーにとっては現時点で最高の端末
iPadは自炊派電子書籍ユーザーにとって待ち望んでいた端末でしょう。
というか、それ以外に使い道あるの？くらいな感じ（嘘です）

購入する前は割と重いと思っていたので、枕元専用端末かなーと思っていたのですが、全然持ち運んでガンガン読むことができます。
今なら電車の中で読めば、みんなの注目を集めることができるというオマケつき！

自炊派でせっせと家の書籍を電子化している人達は間違いなく買って損はないデバイスです。
ていうかこれを気に自炊派生活を始めるのも全然アリです。
電子書籍化のメリットは「様々な本を持ち運べる」「OCRで文字検索できる」など、挙げたらキリがないですが、一番のメリットは「本を捨てる勇気が持てる」ことだと思っています。

あとiPadの素晴らしい点のひとつとして、電池の持ちが長いということが挙げられます。
何となく噂には聞いていたけど、1日フルに使っても全然減らない！
（その分、なかなか充電されないけど）


■マイナス部分とか
あんま褒めてばっかだとアレなので欠点部分も。

１）それでもやっぱり片手で持つには重い
とはいっても片手持ちだとなかなかしんどい重さです。
基本的には両手でしっかり持ったほうがいいです。
片手だと落としかねないし。
そういう意味では満員電車で雑誌を読みたい人には不向きかも。。。

２）自分の環境だとUSBでの給電ができない
iPadをUSBでつなぐと、「充電中ではありません」という文字が出てきます。
ちょっと調べたら、どうやら新しいmacなんかでないとダメだそうで。。。
うーん。これはめんどくさい。
PCとの同期との兼ね合いから、コンセントからではなくUSB給電によって充電作業を行ってきたので、「同期し忘れた！」という自体が発生しそうです・・・

３）まだまだver1.0
「写真フォルダ」の同期の問題とか、日本でアプリが買えないだとか色々不満点はあります。
まあ、ここら辺はきっと日本で発売される頃には解決されている問題だと思いますが。。。


■総括
でも何だかんだいって、非常に素晴らしい端末だと思いますよ。
正直、大分ポジティブバイアスかかってますが、それを差し引いてもそこまで欠点が見つからない。
逆に、「iPadのよさ」を伝えるのもなかなか難しいとも思います。

自分も先に手にしたtadに、「コイツのよさを伝えてくれ！」と言いましたが、
実際手にしてみて「デカくなったiPodtouch」以上の表現が出てきません。
でも、今色々な人に触らせていますが、皆一様に「これは凄い！ほ、欲しいぃぃぃッ！」というコメントを残します。
インターフェイスが優れているからだと思いますが、「操作している気持ちよさ」は確実にあります。


そうそう。
そう言えば、使っていて思ったことがひとつ。
もし、WiFiか3Gで迷っているなら、迷わず3Gを進めます。
というより屋外で使っていると確実に「ええい！電波はつながらないのか！」というフラストレーションが溜まってきます。それはもう、Pocket WiFiを買ってしまおうかとすら思うくらいに。
というより、3G対応のiPadがあればiPhoneはいらないんじゃないか？と思えてきます。
（iPhoneを通話用途メインで使っている人は別ですが）

iPadはデカイだけあって、ほぼブラインドタッチ並の速度でタイピングできます。
（縦画面でもなかなか快適に打てます）
どういう用途でiPhoneを使っていたかにもよりますが、iPhoneでできることは大体できるので3G対応iPadとおサイフケータイ端末を持ち歩く、みたいなやり方がスマートなのかもしれないです。


■オマケ
iPadは縦画面と横画面の切り替えでアプリの見せ方も切り替わります。
ちょっと一例を紹介したいと思います。



こちらはYouTubeの縦画面
今までのiPhoneみたいな仕様です



で、こっちが横画面
関連動画なんかが表示されたりします。もちろん全画面もOK





お次はメールの縦画面。
受信フォルダなんかは別ウインドウで展開されます。
（プライバシー的に画像は迷惑フォルダを使用しています）



メールの横画面。
こっちの方が個人的に使いやすいですね。文字入力も快適です。



とまあ、わずかばかりですがiPadのこういう心配りが「心地よさ」に繋がっているのかな、と思ってみたり。

蛇足ですが、iPhoneアプリはほとんど動きます。
2倍モードにすると多少画質の荒さが目立つものもありますが、ストリートファイターⅣなんて、iPadアプリなんじゃないかと思うくらいにキレイです。
そうそう。中でも産経新聞のアプリは2倍モードでもピントを合わせればとてもキレイに描画されます



iPhone用の産経新聞アプリ


ただ、FinalFantasyなどのセーブデータを含め、iPhoneでのアプリ関連のデータは移行されませんでしたのであしからず･･･（自分の同期ミスかもしれませんが･･･）