2010年7月19日月曜日

傘のビジネスモデルが面白いと思う。

先日、とうとう、梅雨明けが宣言されました。
梅雨の間は夕方にいきなりどしゃ降りになったりして、傘が手放せませんよね。

ところで、傘ってビジネスモデルがすごく変わっていて面白いと思うんです。
そんな事を学生の時から考えていまして、昨年の梅雨の時期にもblogに書こうとして書かないまま梅雨が過ぎてしまったのでした。
今年もとうとう梅雨が明けてしまったので、急いでエントリです。

耐久財・非耐久財、という言葉があります。
グロービスの用語集でその定義を調べると
耐久財・・・何度でも使用でき、使用期間も長い有形の製品。例えば、自動車、家電製品、コンピュータ、衣料品など。(後略)
非耐久財・・・使用回数が少なく、使用期間も短い有形の製品。例えば、飲料、食品、洗剤、化粧品、電球などの消耗品を指す。(後略)
とありました。
この定義に沿えば、傘は耐久財でしょう。
何度でも使用できますから。
売り場で考えても、衣料品と近いところにあったりしますよね。

ところが傘はその用途から、他の耐久財と圧倒的に違う点があります。
それが、需要が発生してから購入に至るまでのプロセス。

傘の場合、その需要が最も大きくなるのは、正に雨が降ってきたその時。
家に傘が何本あろうが、それがどれだけ新しいものであろうが、どしゃ降りになってしまったら出来るだけ近くのお店で傘を買うしかありません。

通常、耐久財は使用期間が長いものなので、前のものが壊れた時に買うのが一般的です。
また、購入の際の検討時間も結構長いと思うんですね。
これは非常に大きな違いだと思います。

外出をしていて突然欲しくなる、という傘の需要の発生の仕方は、むしろ「お腹すいた」「喉乾いた」と思ったときに突然欲しくなる、食品・飲料に近い気がするのです。
例えば、家に何本も傘が溜まっていってしまう理由とか、電車の中で傘が邪魔になる理由、あとはブランド物の傘が革小物や靴などの似た分類の製品より売れにくい理由なんかは、全てこの「需要が発生する瞬間が特異であること」と無関係ではないでしょう。
学生の頃から、傘と同様に「突然需要が発生するような耐久財」を探しているのですが、なかなか見つかりません。
どなたか見つけたら、是非コメント欄にて教えてください。

7 件のコメント:

  1. とおりすがり2010年7月20日 10:30

    恋人とか、どうでしょうか。

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  2. 他の例としては、突然外泊することになった際の歯ブラシや下着はどうでしょうか。

    この問題は十分な機能を使い捨てできるほど価格的に安く提供されているかだけでほぼ決まる。と思います。

    ビニール傘は使い捨てでも構わないと思えるくらい安いが、ちゃんとした傘はそれなりに高いということではないでしょうか?

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  3. 傘は一人につき2本あると便利ですよね。
    雨が降ることがわかっている、もしくは降っている状態での外出時用のしっかりした傘
    降るかもしれない、今は降っているがすぐ止む予報が出ている状態での折りたたみ傘

    折りたたみ傘は突然の需要に対応できる耐久財ですね。優れものです。


    突然需要が発生するような耐久財について考えてみましたが、
    万人に対して、というものはなかなか思いつきませんでした。
    強いて挙げるとそれに沿っているか分かりませんが、ウィンタースポーツ用品。準備している人には問題ない耐久財ですが、用意しておらず、ウィンタースポーツを行う予定も突然入ったという場合には主旨に沿うのではないでしょうか?

    これに対応するのがレンタルショップですね。

    いかがでしょうか?


    ところで、ビニール傘は「使用回数が少なく、使用期間も短い(家に帰るまで)有形の製品。」という事で非耐久財とも考えられるのではないでしょうか?
    こう考えると、耐久財にも非耐久財にもなり得るもの を考えるとビジネスに結びつくかもしれませんね。

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  4. >>とおりすがりさん
    恋人・・・は人によるかもしれません。笑

    >>kousuke.taniguchiさん
    「外泊することになった際の歯ブラシ」というのは私も考えてました。非常に近いですよね。
    あとは確かに、同じ傘というカテゴリの中でも、ビニール傘とちゃんとした傘で分けて考えるのはアリですよね。
    下のPeTsh0pさんの考えにも繋がるところかと思います。
    コメント有難うございました!

    >>PeTsh0pさん
    なるほど、突然の需要が発生するような耐久財の場合は、価格を安くしてすぐに変えるようにすること以外にも、レンタルにするという解決手段もありますよね。面白いです!
    また、これは切り方の問題だとは思うのですが、ことビニール傘に関しては確かに「非耐久財」と捉えることも可能ですよね。
    むしろその需要の発生の仕方から、もともと耐久財である傘に対して非耐久財的な使い方をするビニール傘が生まれた、とも言えるかもしれません。
    コメント有難うございました!

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  5. たまにはこちらにも。
    日本において、実は「服」もそうなのではないでしょうか。
    汗をかいたら、寒くなったら、濡れたら、汚れたら…
    こういったファースト・クローズともいうべき風潮があるとすれば、某チェーン店の台頭に端を発すると思っています。

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  6. かなり季節はずれの投稿ですが非常に興味を持ちました。
    コンビニで売られてるの紙袋なんてどうでしょう
    夫は必要にかられて買ってきますが
    妻(主婦)は、まず買いません
    夫にとっては、ちょっと荷物が多いから買う(安いし)非耐久財ですが、
    主婦にとっては、ちょいちょい買うもんじゃなくて家にたまっている耐久財です。ちょっと違ってたらごめんなさい。

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  7. 携帯の充電器でしょうかね。

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