ビットワレットを子会社化するというニュースが出ました。
楽天、「Edy」のビットワレットを子会社化
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/05/news071.html
個人的には学生の頃から、ポイントと電子マネーと仮想通貨は
最終的に同じ方向を目指すと思っていたので、
楽天がポイントと電子マネーを両方持つ、
最初の会社になったことは結構驚きでした。
ここで、Edyを使って楽天が何をするのか、いくつか想像してみます。
ちなみに特に根拠は無いのであまり信じないでくださいw
ポイントと電子マネーの交換
はてブのコメント欄を見ても分かるように、これはユーザーからは要望が多いサービスでしょう。
ですが元々ポイントプログラムというのは単なる値引きとは全く違います。
ポイントを付与した人が次回も楽天経済圏内で買い物をしてくれ、
その次回の買い物の数%が楽天の利益になるからこそ意味があるわけで、
付与したポイントが経済圏外に流出してしまっては元も子もありません。
だからこそ前回の提携の際には「Edyと楽天ポイントが交換出来る」ではなく
「Edy購入時に楽天ポイントが貯まる」というサービスだったわけですが、
今回は資本提携ということで、ポイント交換の可能性もあるかもしれません。
ECナビのグループ会社のPeXという企業があるのですが、
この企業はポイントエクスチェンジのサービスを運営しています。
ポイント交換の際にはポイント同士でレートを付けることにより
別の企業とのポイント交換を成立させています。
これでPeXも利益が出るのですから、この方法を取れば不可能ではない気がします。
楽天上でのEdy決済
クレジットカードを持たない若年層や、
カードがあっても利用にまだ不安を覚えるユーザーにとっては
ネット通販はまだ敷居が高いと言えるでしょう。
Edyではパソリと呼ばれるPCに接続するEdyのリーダ/ライタがあるので
これで楽天上での決済をさせるというサービスは出来そうです。
若年層/高齢者層を取り込むことで新しい需要喚起は行えますね。
Edyによるweb上の少額決済
ここ数年、web上での少額決済の話をよく耳にします。
昨年から続く不況によって企業の広告費が削られ、
webサービスも、新聞社を含めたコンテンツ企業も
もう広告費だけでは儲からない状況にあるというのです。
実際今年の9月にはGoogleも新聞社に少額決済の提案をしています。
一方で決済の仕組みが元々あるモバイル市場は、
月々の継続的な課金でコンテンツを売ることが出来ています。
このことからもwebへの少額決済への期待は大きく、
資金決済法の成立とも相まってこの市場に参入する企業もいくつか出てくるでしょう。
この点でもEdyで決済が出来ると、ユーザーの利便性は高いと思います。
会員企業へのEdyへの導入
楽天には現在、31,456の店舗があるそうです(10月19日現在)。
店舗の多くはリアルでの店舗も持っているでしょうから、
ここにEdyを導入させることが出来れば、Edyとしての収益は上がるでしょう。
ただし、別の組織であったEdyの顧客獲得に対して
楽天の営業担当がどれだけモチベーションを持って売ることが出来るか。
この点は考えないといけないかもしれません。
Edyのリアル決済からのデータ収集とクロスセル
ここ数年、楽天では楽天のサービス全体を跨ったクロスセルに注力しています。
例えば楽天スーパーDBを使ったターゲティング広告は、
よりパーソナライズされた情報としての広告を打つことに成功しているようです。
これと同様に、リアル決済を行った際に楽天からのクロスセル提案をすることは可能でしょう。
例えばEdyを使ってあるバンドのCDを買った人には次の新作が出た時に楽天で予約するように促したり、
Edyで毎回同じミネラルウォーターを買っている人には
「楽天で箱買いすればもっと安いですよ」とメールすることが出来るかもしれません。
あるいはEdyで家電製品を買った人には「楽天で買うと最安値が●●円でした」なんてメールが来たら、
次回からはリアルでの買い物をする前に楽天で金額をチェックする癖がついちゃいそうです。
今後Edyがどうなるのか、注目していきたいところです。
何か面白いアイデアや想像があれば、是非教えてください。
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