僕の詳しい自己紹介は今度します。
どちらかというとKindleの方を一刻も早く紹介したいです。
僕は現在サンフランシスコ在住なのですが、本日、注文していたAmazon Kindle DXが届きました。
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さすがAmazonというべきか、全体的に段ボールの"味"をうまく使っています。
写真は可愛いバーコード。
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本体について
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Kindle Store、読書と読書の円滑化
本体内にPDFの詳しい取説が入っていますが、もちろん取説など読みません。
すぐにMenuボタンからKindle Storeにアクセス。
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追記 (14日 AM2:58JST)
本体内のマニュアルには、ファイルのサポートについて以下のようにかいてありました。
(Kindle本体のハイライト機能によるテキスト抽出を使ってみました。)
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Kindle DX User's Guide (Amazon.com)
- Highlight Loc. 1119-26 | Added on Saturday, June 13, 2009, 10:31 AM
Supported Formats for Conversion In addition to the file formats listed above, you can also convert other personal documents to read on your Kindle. The supported file formats are listed below: • Microsoft Word (.DOC) • Structured HTML (.HTML, .HTM) • Text and RTF (.TXT, .RTF) • JPEG (.JPEG, .JPG) • GIF (.GIF) • PNG (.PNG) • BMP (.BMP) • Compressed ZIP (.ZIP)
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試しに手持ちのjpg漫画ファイルをzip化してみたら読めました。画面左上にディレクトリ構造らしき表示が見えると思います。表示はできるものの、画像サイズによっては少し重たいです。またjpgファイルの場合PDFと違ってページ移動のランダムアクセスができません。jpg自炊派の方には、あまり使い勝手がいいとは言えないかもしれません。
(やり方が悪いのか、zipとpdf以外のファイルの表示には今のところ何故か失敗しています…)
それから日本語はフォントが入っていないため、ファイル名の日本語は表示されません。また、自分ではまだ試していませんが、日本語のフォントが埋め込んであれば日本語表示可能。ただしフォントサイズ調節不可という報告をしている方もいます。
【Kindleに興味があるなら、こちらの記事もいかがですか?】
米書店Barnes & Noble 発表の電子書籍端末、nookがかっこいい。
書籍のデジタル化と自動翻訳で、出版市場が急拡大するという仮説
コピーと共有が当たり前の時代にコンテンツでお金を取る方法
僕は現在サンフランシスコ在住なのですが、本日、注文していたAmazon Kindle DXが届きました。
実はアメリカには引っ越してきたばかりで、デジカメは持ってきたもののSDカードリーダーやUSBケーブルが無いというお粗末な状況です。奇麗な写真は時間があれば後から追加するとして、日本語最速レビューを目指してiPhoneのカメラで頑張りたいと思います。
わくわくしすぎて何も考えずに一回起動しちゃったので、今回は開封時の再現からはじめます。
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まず箱から。
さすがAmazonというべきか、全体的に段ボールの"味"をうまく使っています。
写真は可愛いバーコード。
段ボールの内側が上質の黒です。ちょっと驚きました。
内蓋を取ると、いきなり本体。いい感じです。
ちなみに、画像ではなにやら絵が表示されちゃってますが、
電子ペーパーの画面には初め、
電源ケーブルを挿したら起動するよって書いてありました。
起動前の製品にありがちなシールによる表示じゃないのが、
書き換え以外電力要らずの電子ペーパーならでは。
電子ペーパーの画面には初め、
電源ケーブルを挿したら起動するよって書いてありました。
起動前の製品にありがちなシールによる表示じゃないのが、
書き換え以外電力要らずの電子ペーパーならでは。
本体を抜いたら、電源ケーブルと、本当に簡単な説明書だけ。
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本体について
起動したての画面。さっきのバーコードはこの絵ですね。
外観はこんな感じ。持ってみた感じは非常に軽い。そして薄い。
起動してすぐに、携帯電話ネットワーク網とつながったようで、
何もしてないのに"welcome tad!"的なファイルがでてきて驚きました。
Amazonアカウントと連動してるから何の設定も必要ないみたい。
何もしてないのに"welcome tad!"的なファイルがでてきて驚きました。
Amazonアカウントと連動してるから何の設定も必要ないみたい。
操作の系統はシンプルなのですが、結構使いづらいです。
各ボタンが小さいのとフィードバックが弱いのとで、
操作している時のクリック感や気持ちよさはないです。
右端の正方形のボタンが5way key(クリッカブルな十字キー)です。
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Kindle Store、読書と読書の円滑化
本体内にPDFの詳しい取説が入っていますが、もちろん取説など読みません。
すぐにMenuボタンからKindle Storeにアクセス。
Amazon.comと同じリコメンドや、新聞や雑誌等のメニューが並びます。
キーボードから入力。予想通り少し打ちづらいです。 inside steve's br...
brain!
読みたかったけどKindleのためにとっておいた本です。
Kindle価格は少し安くなっているみたい。
でもAmazon.comで見ても同じぐらい安かった(+$2)です。
買う前にサンプルが読めるようなのでTryしてみます。
ダウンロード中の画面です。
ここまで、ネットワーク関係の特別な設定は何もしていません。
携帯電話のネットワーク網を使っているんですよね。
通信費も気にしなくていいみたいです。
Cover。
目次はハイパーリンクになっていて、飛べます。
電子ペーパーの解像度が高く、視認性はとってもいいのですが、
コントラストの低さや反射が少し気になる時があります。
5way keyを操作すると単語ごとにカーソルが動きます。
辞書機能はどこかと一瞬探したのですが、なんと!
目当ての単語にカーソルを置いただけで自動的に意味を表示してくれます。
速い…。これはとっても助かります。
試しに"Jobs"で調べてみると・・・
Steven (Paul) (1955- ) U.S. computer entrepreneur. He set up the Apple Computer...
って、Steve Jobs本人じゃないですか。
なるほど、ニュース記事を読む時のために、
各界の著名人も辞書入りしてるわけですね。
各界の著名人も辞書入りしてるわけですね。
素晴らしい!外国人には本当に助かります!
ちなみにここでエンターキーを押すと、
読んでいた本は一度閉じられて辞書が開きます。
読んでいた本は一度閉じられて辞書が開きます。
意味がたくさんある語句は簡易版では表示できませんからね。
BACKボタンを押せばすぐに読書に戻れます。
操作系統で唯一誉めてあげたいのはこのBACKボタンです。
直前の動作が何であるかに関わらず、戻ってくれるようです。
決定ボタンの真下にあることで、操作がかなりスムーズです。
5way keyをクリックする(不安げに押し込む)と、
ハイライターの機能が使えます。
キーボード入力でノートを付けることもできます。
(写真は時間ある時にでも撮ります)
(写真は時間ある時にでも撮ります)
ハイライトした部分やノートを付けた部分は、
あとからまとめて確認することができます。
前後の文脈まで表示してくれて、よく出来ています。
もう付箋を貼ったりページの端を折り曲げたりしなくていいんですね!
もちろん、検索もできます。
検索結果の画面も、前後の文脈を合わせて表示してくれます。
文字サイズや表示領域を変えることができます。
変更後の写真は割愛。
変更後の写真は割愛。
text to speechと見えると思いますが、この機能はちょっと感動しました。
テキストを割と流暢に読み上げてくれます。
ちょっと不自然な読み上げもたまにありますが、
読む←→聞くをシームレスに行ったり来たりできるのは、
ちょっと新しい体験ではないでしょうか。
ちょっと新しい体験ではないでしょうか。
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PDF閲覧機能
USBケーブルで本体とPCを繋げば、
PDFを転送して閲覧できると聞いたのでやってみました。
PDFを表示してみました。
傾けた方向に自動的にrotateします。この機能は切ることもできます。
寝っころがって読みたい時もありますもんね!
拡大しても、写真の質感は悪くないです。
次はScansnapでスキャンした本のデータです。
画像データのPDFなので文字化けしません。
漫画はこんな感じです。
・・・いいですね!最高!
個人的な話ですが、実は4年間(予定)の渡米が決まってから、
Scansnapで本や漫画を大量にスキャンしました。
PDFで本を数百冊持ってきているので、快適に読む方法を探していました。
Kindle DXは最高のパートナーになってくれそうです。
Kindle DXは最高のパートナーになってくれそうです。
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本とかPDFを読む以外の機能
prototypeまたはexperimentと宣言して、
いくつかの機能が付加的に入っています。
いくつかの機能が付加的に入っています。
ウェブブラウザ、読書中の音楽再生、テキストトゥスピーチの3つです。
webを表示した時はこんな感じ。
日本語の文字は残念ながら表示されません。
こういう工夫は使う楽しさや新鮮さをキープしてくれるので良いですね。
ふう、以上です。
総括
以上、あまりまとまりがなく散らかったレポートだったと思いますが、いかがでしたでしょうか。
僕自身は、電子ペーパーのデバイスは、2年前にiLiadを使っていたことがあるのですが、ただでさえレスポンスの遅い電子ペーパーディスプレイに、難解な操作系統を求められたため、ストレスに耐えながら使用していました。
その時に比べると、Kindleはかなり操作系統はシンプルだし、レスポンスも十分速いと思います。画面の解像度もグレースケールの階調もかなりアップしていて、2インチの差はものすごく大きく感じました。
ですが、Kindleの操作感も決して気持ちのいいものではないです。電子ペーパーのレスポンスはいくら速くなっても"待つ"感覚があります。表示の切り替えに即時性がないことは、レスポンス時間の問題だけではありません。アニメーションという、操作の気持ちよさやフィードバックの正確性を構成する上で重要な要素がすっぽり抜け落ちているため、電子ペーパー技術の進歩を待つ前に何らかの工夫が必要です。
また、入力インターフェイスに関しても貧弱なものであることは否めません。用途が閲覧なので、性質として入力頻度がそこまで高い機械ではないですが、ボタンに関しては見た目と生産のしやすさ重視な感じがムンムンです。配置や配列も改善の余地があります。総合的に見て、読書体験はまだ本の方が勝っています
とはいえ、現行の電子書籍端末と比較すると、完成度は非常に高いです。
日本にいる自炊派の電子書籍ユーザーが、単なるビューアとして買ったとしても十分に活用できるデバイスだと思います。(追記:日本語のフォントが埋め込まれているPDFファイルが読めるとの情報もあるようです。)
ちなみに(うろ憶えの知識ですが)他社も新製品を出しています。日本ではAmazon Kindleよりも手に入れやすい製品もあると思いますが、他の製品は帯に短し襷に長しなものが多いです。coolerは安いけど旧世代の電子ペーパーの在庫処分みたいな印象を受けますし、新しい大型のiLiadは機能を持たせすぎているためか価格が非常に高いです。Sony Readerも画面のサイズが足りない印象を受けています。液晶画面でもOKならcrunch padも選択肢に上がるかもしれません。
Kindleは、何の制約もなしに単純な転送だけでPDFがそのまま読めて、このサイズの電子ペーパー、この軽さと薄さを備えていながら$500という価格で、非常に競争力があります。まだ高いって言ってる方もいるみたいですが、今までの電子書籍デバイス状況を知っている身からすると、Kindle Storeが使えない分を差し引いてもまだ安く思えます。
近頃はiPhoneで読書される方も増えているようですが、専用機器でできるだけリッチな体験をするのも良いものだと思います。iPhoneの読書アプリにもかなりいいものがそろってきていますが、画面のサイズと解像度だけは変えようがありません。僕自身は、読書は画面の大きさで体験の豊かさがかなり左右されるように思います。
ということで、繰り返しになりますが、Kindleは日本在住の方でも、用途によっては十分考慮すべきデバイスです。
さいごに、深読み。
Kindleは一年半前に発売されたにも関わらず、もう三機種目ですが、果たしてどれだけ売れているのかは疑問です。サンフランシスコに来て一ヶ月、たくさんカフェに行きました。一台ぐらい見てもいいものですが、持っている人を見たことがありません。Amazonは最初から立て続けに新機種を発表することで話題を維持し続けつつ、アーリーアダプターだけに狙いを絞って電子ペーパーの価格を下げながら製品の品質をじわじわ向上させる戦略に出ているように思えます。かつてソニーや松下が消費者の顔色をうかがいながら新製品を恐る恐る出したのと対照的に、売れるか売れないかに関わらず新製品を用意し続けているKindle Projectには…Amazonの本気度を感じます。個人的にはKindle DXもAmazonの本命ではないような気がしています。
おしまい。
追記 (14日 AM2:58JST)
本体内のマニュアルには、ファイルのサポートについて以下のようにかいてありました。
(Kindle本体のハイライト機能によるテキスト抽出を使ってみました。)
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Kindle DX User's Guide (Amazon.com)
- Highlight Loc. 1119-26 | Added on Saturday, June 13, 2009, 10:31 AM
Supported Formats for Conversion In addition to the file formats listed above, you can also convert other personal documents to read on your Kindle. The supported file formats are listed below: • Microsoft Word (.DOC) • Structured HTML (.HTML, .HTM) • Text and RTF (.TXT, .RTF) • JPEG (.JPEG, .JPG) • GIF (.GIF) • PNG (.PNG) • BMP (.BMP) • Compressed ZIP (.ZIP)
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(やり方が悪いのか、zipとpdf以外のファイルの表示には今のところ何故か失敗しています…)
それから日本語はフォントが入っていないため、ファイル名の日本語は表示されません。また、自分ではまだ試していませんが、日本語のフォントが埋め込んであれば日本語表示可能。ただしフォントサイズ調節不可という報告をしている方もいます。
【Kindleに興味があるなら、こちらの記事もいかがですか?】
米書店Barnes & Noble 発表の電子書籍端末、nookがかっこいい。
書籍のデジタル化と自動翻訳で、出版市場が急拡大するという仮説
コピーと共有が当たり前の時代にコンテンツでお金を取る方法
Kindle DXのレビューを検索していたら、素晴らしいレビューに出会うことが出来ました。
返信削除ありがとうございます。
私も3年ほどCupertinoに赴任していた経験があり、その際にSony Reader PRS-500を購入していたのですが、
あまり実用的ではなく(解像度など)、お蔵入りになっています。
今回のKindle DXには、かなり期待をしていまして、海外赴任中の知人経由で購入する算段をしています。
また、Kindle DXのレビューなど有りましたら、是非ブログで拝見できればと思っています。
それでは。
コメントどうもありがとうございます。楽しんでいただけたようで嬉しいです。
返信削除またKindleのレビューをすることがあるかどうかはわかりませんが、細かい使い勝手について知りたいことがあれば、twitterなどで個人的に聞いて下さってもかまいません。
http://twitter.com/tadatelu
なお、2つめのコメントは内容が重複していたようなので削除させていただきました。
2個目のコメント、承認制ということに気づかずに投稿してしまいました(_o_)。
返信削除私の方も、7月下旬にはKindle DXを入手できそうな雰囲気です(^^)。
先ほど、TwitterのFollowリクエストをお送りしました(from Gravitino)。
よろしくお願いします(_o_)。
はじめまして
返信削除2005年末までCoupertinoに駐在しておりました.
さて,KindleDXのレビュー,興味深く読ませて頂きました.ありがとうございます.
Kindle2を持っておりますので(日本で),DXもそろえるか
どうか迷っております.ダイレクトPDF表示は,便利そうで
はあります.が,Kinlde2でも,メールで変換,ができたのでそれで十分かな,とも.
DXの方が"2"に比べて大きい分,どうでしょう."2"は大人の男の手なら,片手で持てるため,日本の通勤電車でもページをめくることができる,と喜んでおります.
日本語PDF,フォントを埋め込めば,可能です."2"では,日本語もうまく変換してくれるため,問題なく表示できております.
こんにちは。大変よくまとまった情報でありがたいです。
返信削除さて、当方も日本語PDFの実験をしましたが、横向きに表示中に何度か問題がおきました。
ひとつは、勝手にHOMEに帰ってしまうのと、その文書を読み続けていたら、リスタートをしたことです。その後も読めますが、なんとなく怖くなりました。(日本語文書はすべてテキストをオープンオフィスのWriterからPDF出力したもの)
現在私のブログで、デジタル教科書について書いていて、その前段階で、電子書籍のことを書いていますが、自分で持っていないので、よく分からないことがありました。特に、Kindle で color 表示画出来るかどうかが,わかりませんでした。あなたのブログを見つけて大変参考になりました。どうやらまだ出来ないようですね。このブログ、私のブログ reader にも紹介してもいいでしょうね。
返信削除